撮らせていただく
「すみません。撮らせて頂いても宜しいでしょうか。」
Leicaを持っていると、話しかける勇気が出てくる。
商店街の眼鏡屋の主人は、快く了承してくれた。
この大きな竹ヒゴは、七夕祭りの出し物。
丁寧に作られたフレームに一枚一枚紙を貼っていく。
「クマですか?」ときくと
「くまモンだよ。」と主人。
理由を聞き逃してしまったが、恐らく熊本地震があっての事だろう。
祭り当日は、こうした「はりぼて」が商店街のアーケードにぶら下がる。
保存しておく場所がないから、祭りのあとはバラして廃棄してしまうそう。
それでも毎年こうして店の軒先で作り続けるのだから、商店街の文化を大切にし続けているのだろう。
いつも通る時は夜遅く、シャッターが降りた姿しか見た事がなかった商店街なだけに、活気ある姿はいいものだった。
次は誰に声をかけてみようか。
Leica M8+Nokton Classic 35/1.4