マニュアルでピントを合わせること
Fujifilm X-E2+Summitar 50mm F2
近頃毎日カメラを持ち歩いてはいるものの、
これといったものを撮れていない。
そんな自分にイライラしたから、
今回もこうして突然遠出してしまうのだ。
思い立ったらすぐ行動してしまうのは、
見切り発車だとか、計画性がないとか言われる事も少なくないが、
後悔したことは一度もない。
自分自身でストレスを解消する術を知っているから、
迷わず行動に移せるのだ。
◆
撮影中、一隻の船がこちらに走ってきた。
久々の動体撮影。
Summitarの滑らかなヘリコイドを指先が捉えた。
もしオートフォーカスのカメラを使っていたら、
違うところにピントが合っていたことだろう。
オートフォーカスでピントを外すことほど、
ストレスに直結することはない。
また、オートフォーカスが自分の意思に反し、
ピントを合わせたいところに合わないこともストレスになる。
でも、マニュアルなら、
自分の指先を信じてヘリコイドを回した上で、
それでもピントが合わなかったら、
「まあ、まだまだなんだな。」程度に流すことができる。
中には、
ライカはかっちり合焦させなくてもいい。
という人もいる。
そのくらいの気持ちでいるからこそ、
うまくピントが合ってたら、
「よっしゃ。」と心の中でガッツポーズができるのだ。