単焦点で撮る

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Fujifilm X-E2 + Leica Elmarit-M 28mm f2.8 3rd

岐阜県加茂郡

 

14年前

写真を始めた頃、

カメラには自然とズーム機能がついていた。

だからレンズは全てズームレンズだと思っていた。

16mmから200mmまでズームレンズでF2.8で通したこともあった。

 

そして今手元にあるのは12mmと28mmと50mmの単焦点。全てディスコンとなった旧式のもの。

いつしかレンズズームレンズを手放していた。

 

初めて惚れ込んだ単焦点のレンズは、

カールツァイスプラナー50mm f1.4。

撮るもの全てが美しくなる

そんなツァイスマジックを実感したレンズだった。

 

一眼レフのファインダーで覗くガラス製の宝石を通った像は、たちまち撮影意欲を高めた覚えがある。

 

それからというもの、

すっかりマニュアルフォーカスの単焦点の虜になった。

自分の足でズームする楽しさ。

ボケから浮かび上がる被写体の美しさ。

絶妙なピントを合わせ煩わしさ。

写しきれない時は目で被写体を焼き付ける潔さ。

 

写真の楽しさを全て教えてくれたのは他ならぬ単焦点レンズだった。

 

まだズームリングをあーでもないこーでもないとひねっているなら、一層の事ズームレンズは売ってしまった方がいいでしょう。

自分の撮りたいものだけが撮れるようになるはずですから。