大切な人を写す

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「この世に存在するカメラは、ライカとライカ以外」

と言われるくらい、神格化された存在だと思っている。

 

半分宗教のような世界だ。

必ずしもそうであるとも限らないとは思うが、そう言いたくなる気持ちもわからなくはない。

 

しかし、ライカで大切な人を写す行為は

一種のオーガズムを感じる。 

シャッターを切る瞬間、それが訪れる。

 

まあ、自己満足にしか過ぎないのだけれど。

 

Leica M8+Nokton Classic 35/1.4

とある広告写真家との出会い

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湘南、稲村ヶ崎

年に2回だけGWと秋にオープンするアトリエがある。

場所は申し訳ないが秘密だ。

 

そこは、とある広告写真家の自宅。

(あとから知った事だが、誰が見ても知ってる広告の写真家さんだった)

 

M8を片手にした私に話しかけてくださった。

そして積んでいるセンサーがKodakのCCDである事を伝えると、より一層興味を示された。

そんなひょんな会話から、メッセージをやり取りするまでに。

 

ライカがコミュニケーションツールになった瞬間だった。

 

Leica M8+Ultra Wide Helier 12/5.6

M3のグッタペルカを貼り替える

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よく見るとなんとも可哀想な姿だ。

これでも60年以上前のカメラの姿としては綺麗な方だ。

 

でもこのまま使うのは心引けるので、

いっそのこと全て引き剥がしたあと、

別の革に変えてあげる事にした。

 

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専用の器具なくとも、

マイナスドライバーでここまではできる。

ファインダーなどを傷つけないよう注意が必要だが、躊躇なく剥がしていくこと。

 

あとは

Aki-Asahi Custom Camera Coverings

の貼り替えキットを丁寧に貼っていくだけ。

それだけで見違えるほど美しさを取り戻す。

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ちゃんとメンテナンスし続ければ、

このカメラは生き続ける。

 

気づけばもう一台Leicaが増えた

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M8を買って2か月。

手元にもう一台Leicaがやってきた。

 

中古カメラ屋を見ていたら出会った一台。

値札がつけられたLeicaM3 ダブルストローク

お値段は¥74,800

 

表面の剥がれたグッタペルカが、手に取る人の購買意欲を一気に下げるらしく、ボディも動作もファインダーも綺麗なのにもかかわらず、相場よりも安い。

 

シャッターを空打ちするとカシッっと歯切れのいい静かな音。

シャッターも全速快調だ。

 

その日は一回引き下がったが、

諦められず翌日には手元にあった。

 

2016/06/05 購入。

Leica M3+Summitar 50/2

 

 

 

10年前のカメラに大枚叩いた。

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私のファーストライカは、M8だ。

 

発売は2006年

ライカにとって初めてのM型デジタルカメラ

今でも中古市場では20万円前後で取引されている。

 

変わったカメラで、

ライカなのにAPS-H。

マゼンタ被りによる変色。

ライカらしくないシャッター音。

 

ライカファンは受け入れ難かったであろうM8。

 

しかし、1/8000のシャッターを積む唯一の機種であり、マゼンタ被りするCCDを活かした赤外線写真撮影のできる面白いカメラである。

 

手に入れた個体はM8のロゴが黒塗りされて、赤いバッチが誇らしげ。

 

これを握っていると、なんかいい写真が撮れそうな勇気が湧いてくる。

 

2016/04/29 初購入。

Leica M8+Nokton Classic 35/1.4