偽りの桜

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Leica M8の赤外線カットフィルターは薄い。

黒い被写体を写すと、紫色に変色する。

つまりマゼンタ被りを起こしてしまう。

 

それを逆手に、赤外線写真撮影に挑戦した。

IRフィルターを通すことで、世界が全く違って見える。

単純モノクロで写せば、木々が真っ白になってしまうのである。

 

カラーデータを操作し、青空を無理やり作り出した。

夏の始まりに満開に咲く、偽りの桜を見ることができた。

 

2016/06/26 名古屋市千種区 東山動植物園

Leica M8+Nokton Classic 35/1.4

※IR760フィルターを使用し撮影後、Adobe Leightroom、Photoshopで加工

 

 

 

 

撮らせていただく

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「すみません。撮らせて頂いても宜しいでしょうか。」

 

Leicaを持っていると、話しかける勇気が出てくる。

 商店街の眼鏡屋の主人は、快く了承してくれた。

 

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この大きな竹ヒゴは、七夕祭りの出し物。

 

丁寧に作られたフレームに一枚一枚紙を貼っていく。

 

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「クマですか?」ときくと

くまモンだよ。」と主人。

 

理由を聞き逃してしまったが、恐らく熊本地震があっての事だろう。

 

祭り当日は、こうした「はりぼて」が商店街のアーケードにぶら下がる。

 

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保存しておく場所がないから、祭りのあとはバラして廃棄してしまうそう。

それでも毎年こうして店の軒先で作り続けるのだから、商店街の文化を大切にし続けているのだろう。

 

いつも通る時は夜遅く、シャッターが降りた姿しか見た事がなかった商店街なだけに、活気ある姿はいいものだった。

 

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次は誰に声をかけてみようか。

 

2016/06/27 名古屋市西区 円頓寺商店街

Leica M8+Nokton Classic 35/1.4

超広角で写す京都

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訳あって京都に行く機会が多い。

今年に入って既に6回は行っている。

それだけに京都を撮る機会も多い。

 

M8とセットで持っていくのは、35mmと12mm。

12mmだと広すぎないかと思われるが、京都を写すのにはちょうどいい。

 

白川通を北上し、叡山電車修学院駅から徒歩20分ほど。丘の上にある曼殊院門跡にもこのセットを持って行った。

 

Ultra Wide Heliarは、直線を直線に写す超広角レンズ。この大きさでこの描写ができるのは、ミラーなしでシャッター幕ギリギリまで後玉を伸ばせるレンジファインダー用レンズならではだろう。

 

直線と狭い空間が多い京都ではなかなか役に立つレンズである。

 

2016/05/15 京都市左京区 曼殊院門跡

Leica M8+Ultra Wide Heliar 12/5.6

安らぐ場所。

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私の住む名古屋は、コーヒー文化はあれど、コメダをはじめとした喫茶店スタイルが主流だ。

名古屋に出てくる前は東京から出た事がなかったが、歩けばカフェがあった。

 

東京から出てきて8か月。

それまで一種のライフワークであったカフェ巡りも、見知らぬ土地では全くしようという気が滅入ってしまっていた。

 

ふと今日、いつも通勤時の通る道にあるコーヒースタンドに入ってみた。

 

白を基調とした店内と、話しやすいバリスタのお兄さん。

アメリカーノを飲みながら、好きな事を話て盛り上がれるのは、コーヒースタンドならではだろう。

 

お気に入りを見つけられた日はなんだか気分がいい。

思わずカフェラテを追加注文した。

 

ROWS COFFEE ROWS COFFEE|名古屋|コーヒー

Leica M8+Nokton Classic 35/1.4